中学受験
「東海中学校をめざす保護者のための 東海中入試攻略セミナー in 名古屋星ヶ丘」 開催レポート

受験の先にある“学びを楽しむ未来”へ
10月26日(日)、名古屋のクリエイティブガレージ星が丘で、名門会主催の「東海中学校をめざす保護者のための 東海中入試攻略セミナー in 名古屋星ヶ丘」を開催いたしました。

今回のメインイベントは、東海地区 最難関中学校である、東海中学校現役教諭 宮川先生による基調講演。会場は、30組を超える志望校合格をめざす小学生とその保護者で満席となり、真剣な表情で宮川先生の言葉に耳を傾けていました。
受験という枠を超え、“学ぶ意味”を問い直す有意義な時間となりました。
【第1部】 東海中学校 宮川 学先生による基調講演
「東海中学校の入試問題に秘められたメッセージ」

「学び」を通して「生きる力」を育てる
第1部では、東海中学校 数学科教諭の宮川先生が登壇。創立137年を誇る東海中学校は、浄土宗の教えを基盤とし、「共に生きる」という精神を大切にしている学校です。宮川先生は「勉強は“何のためにするのか”を常に考えてほしい」と語り、単なる受験勉強にとどまらない“学びの姿勢”を強調されました。
同校では中高6年間を通じて専門性を重視した授業を行い、午後3時には授業が終了します。放課後は部活動や探究活動に打ち込む生徒が多く、部活動加入率はほぼ100%。個々の「興味の種」を伸ばすことを何より大切にしているそうです。
印象的だったのは、卒業レポートをきっかけに宇宙開発に関心を持ち、現在はNASAのアルテミス計画に関わっている卒業生のエピソード。「学びはきっかけ次第でどこまでも広がる」という宮川先生の言葉に、学びの本質を見た気がしました。
男子校ならではの活気ある学校生活についても紹介してくださいました。伝統行事「水泳会」や、全国から著名人を招く「サタデープログラム」など、仲間と共に学び、成長する時間の豊かさを感じることができ、会場の皆さんも思わず笑顔に。
【第2部】パネルディスカッション「東海中合格の秘訣!」

過去問演習をやり切ったという経験が、入試での自信に
第2部では、名門会生で現在 東海中学校3年生の山田さんと、中学受験の指導を担当していた名門会プロ教師の桑田圭造先生、そして名門会の教務担任によるパネルディスカッションが行われました。山田さんは、小4から名門会で学び、東海中合格をめざして6年生の夏以降から過去問演習を学習の中心に据えて努力を続けたと話します。
「周りの友達が受験に向けて頑張っていたので、自分もやらなきゃと思えた」と振り返る山田さん。苦手だった国語は、入試に出やすい作家の本を読み込んだり、間違えた問題を徹底的に復習することで克服したそうです。
指導を担当した桑田先生は、「スピードよりも丁寧さを重視していた」と語り、「早く解くより、ミスをなくすことが大切。雑さを直すことが結果的に得点力につながる」との言葉に、保護者たちも大きくうなずいていました。
「受験本番で一番大切なのは、コンディションと自信です。早寝早起きを習慣にして、本番と同じ時間に勉強するリズムを作ってください。 そして過去問を何度も解いて、自信をつけてほしい。僕も10年分を3回解いたことで、“どんな問題でも解ける”と思えるようになりました。」コツコツ努力を重ね、志望校合格を掴み取った山田さんの言葉には説得力があり、受験生の心にも響くものがあったのではないでしょうか。
「生徒にとっては、“東海中に行きたい”という気持ちが何よりの力です。基本を大切にしながら、考える習慣を積み上げてください。」桑田先生からも、温かいエールが送られました。
【第3部】名門会プロ教師による「合否を分けた問題解説」

東海中入試のカギを握る“考えるプロセス”を問う問題
第3部では、名門会のプロ教師による算数・国語の入試問題解説が行われました。
【算数】 算数科 桑田 圭造先生
桑田先生がまず伝えたのは、「東海中の算数はすべて解こうとしなくていい」ということ。
限られた時間の中で取捨選択する判断力が大切で、特に図形問題では「条件を整理し、構造を読み解く力」が問われるそうです。
また、過去問演習の重要性についてもお話ししました。過去問は点数を競うためではなく、“自分の弱点を見つける鏡”。1回解いて終わりではなく、解き直しを重ねて“考え方”を定着させることが重要です。
【国語】 国語科 浅井宏先生
浅井先生は、「読む力より、読んだ内容を自分の言葉で説明できる力が大切」と述べました。
東海中の国語は、単に読解力を測るだけではなく、記述で“自分の考えをどう表現するか”を重視しています
「ご家庭で、読んだ本の感想を話すだけで、考える力は育ちます」と助言しました。
算数も国語も、共通して求められているのは「答え」ではなく「考えるプロセス」。
入試は知識量を測る場ではなく、“思考力を育てる入口”なのだと実感できるセッションでした。
「合格はゴールではなく、スタート!」 名門会からのメッセージ
最後に、名門会 東日本エリア統括責任者の梅原恵太郎が登壇いたしました。
「入試はゴールではなくスタート。入学後の最初のテストが、その後の6年間を形づくる」と語り、入学後の “スタートダッシュ” の重要性についてもお伝えしました。
東海中は自由で自主性を尊重する学校ですが、自由を楽しむためには、自分を律する力も欠かせません。勉強だけでなく部活動や友人関係など学校生活を思いきり楽しむために、合格後も計画的に勉強を続け、6年間を前向きに過ごす原動力にしていただきたいとお話しし、セミナーを終えました。
この日の登壇者全員に共通していたことは、「学びは結果ではなく、成長のプロセス」という考え方です。点数や偏差値にとらわれず、“好き”を原動力に自分の力を伸ばしていく。受験はその第一歩にすぎません。
名門会は、志望校合格のその先まで、子どもたちの 「学び続ける力」 に伴走していきます。
冬期特別講習会 URL: https://meimonkai.co.jp/lp/2025winter/
星ヶ丘駅前校 URL: https://meimonkai.co.jp/class/hoshigaoka/
名古屋駅前校 URL: https://meimonkai.co.jp/class/nagoya/
御器所駅前校 URL: https://meimonkai.co.jp/class/gokiso/
