医学部受験
2026年度の東邦大学医学部推薦入試を目指して【第2回】

2026年度「東邦大学医学部推薦入試」合格のための方法を定期的に発信してまいります。
第2回は、2025年度入試の2次試験の振り返りを行います。
今回も、医学部推薦入試で毎年多くの合格者を出している小論文・面接担当の名門会プロ家庭教師センターの石井励先生にお話をお伺いし、入試傾向や今後の対策についてお伝えします。石井先生は、2025年度、名門会津田沼校で5名の東邦大学医学部推薦の合格者を出しています。
Q.2025年度の2次試験の内容について教えてください。
A.東邦大学医学部の2次試験は、個人面接と集団討論です。時間はどちらも10分で、時間が来ると、話の途中でもそこで終了となってしまいます。個人面接は、複数回行われます。Q.個人面接は、どのような内容が聞かれるのでしょうか。
A.通常の医学部入試の面接と違い、医師志望理由や理想の医師像について聞かれることはほぼありません。MMI面接(Multiple Mini Interview)が中心となります。MMI面接とは、医学部で多く導入されている、短い面接を複数回行う面接形式です。各回において、異なるテーマについて、短時間で面接官と対話することで、多角的な視点から受験生の能力や資質を測ります。すべてのMMI面接にはテーマがあります。2025年度のテーマは「科学的視点」「倫理観」「多様性」のテーマが盛り込まれておりました。Q.集団討論は、どのような人が高評価となるのでしょうか。
A.集団討論では、「協調性」「積極性」「医師としての心構え」が求められます。この集団討論では、テスト開始時に役割を決めるのですが、どのように決めるかも受験生にゆだねられています。ここからすでに、積極性と協調性が試されているのです。2025年度は、「職業選択にあたっての優先順位」という内容で議論が行われました。これは、11月に名門会津田沼校にて開催した模擬集団討論講座とほぼ同じ内容でした。この講座に参加してくれた5名の生徒は、全員推薦で医学部に合格することができました。Q.2次試験に向けてどのような対策を行わなくてはいけないのでしょうか。
A.MMIの対策は必須です。最低でも、100題の問題に取り組む必要があります。私は、授業において、問題ごとにどのような考え方をするべきかを指導しています。特に「多様性」については宗教・ジェンダーなど、現代ならではのテーマも出題され、多くの知識が必要となり、その対応方法も学ぶ必要があります。学校だけでは学べない知識も多くあり、その対策は必須です。また、集団討論は、話の聞き方について対策の必要があります。集団討論では話すことよりむしろ聞く姿勢が重要です。しかし、ただ聞いているだけでは点数がもらえません。点数がもらえる話の聞き方、そして相手の話を受けて自分がどのように発言するかの対策をしなくてはいけません。これは一人では練習することができないため、模擬集団討論にて練習することが必要です。名門会津田沼校ではその対策を毎年行っています。集団討論は、実際に複数の人数で行わないと自分の弱点が見えてこないため、複数人で行う対策が必須となります。
次回第3回は、点数に差がつく「基礎学力テスト」についてお話します。
名門会津田沼校では、6月29日(日)に「東邦大学医学部推薦入試模試」および合格のための保護者会を行います。名門会にて受講されている内部生はもちろんのこと、他塾に行かれている外部の方も無料で参加ができ、石井先生からのアドバイスを受けることができます。詳細は後日名門会津田沼校のHPに掲載いたしますので、ぜひご参加ください。