必見!受験の常識(偏差値の見方)❷

<最上位校を狙う生徒の併願校の偏差値>

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成績上位の生徒が必ず受験する併願校なのに、
TOP校と同様に高い偏差値なのはなぜ?

進学塾や予備校で公表されている偏差値は、入学した生徒の平均偏差値ではなく、合格者全体の平均偏差値となっています。
つまり、下図の㋐の部分の大半の生徒は、更に上位である本命校(第一志望校)にも合格しているケースが多く、合格しても入学を辞退する生徒が多いと言えます。併せて入学者の大半は㋑の生徒とも言えます。

実際の試験の点数と模試の偏差値との相関関係は、必ず一致しているとは言えませんが、相対的に㋐に属する生徒の平均偏差値の方が、㋑に属する生徒よりも偏差値が高いと言えます。
よって、㋐の人数が多ければ多いほど、入学者の平均偏差値は、公表されている偏差値より、実質は5ポイント以上下がると想定できます。

反面、下表のようなTOP中のTOPの国立中学の場合、辞退者はほとんどいないことが分かります。
繰り上がり合格者が出る2/1受験のTOP校(御三家)と違い、国立のB中学の場合は、「志願者倍率が8倍を超える場合に抽選がある」、「指定された通学区域がある」ことにより、灘中合格者などの成績優秀な遠方の生徒が「お試し受験」ができないことが大きな理由となっているようです。

前受けの中学受験や高校受験のケースの他に、難関大学受験、特に私大医学部受験のケースも同様です。

<併願校選定のポイント>

各進学塾や予備校が公表している偏差値は、あくまでも目安であって絶対値ではありません。
公表している偏差値の±5は十分許容範囲と言えます。
併願校の選定に必要なことは、目安の偏差値を考慮し、出題傾向や過去問を解き相性が良いか、また実際に学校に行って見て聞いて行きたい(行かせたい)と思うかで判断すべきでしょう。
このコロナ禍で学校見学がままならない状況ではありますが、決して「模試の偏差値の輪切り」、「合格判定」だけで選ぶのは避けるべきです。

公表されている偏差値に少し届かないので、行きたいと思っている志望校を諦めてしまうのはもったいないと思いませんか?
偏差値はあくまでも目安の数値です。

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